単衣の着物をつくる―完!
できたぁっ!
やっとできたぁ~!!
年末年始の宿題を経てやっと完成!
なんとか終了となった。
去年の2月に白生地を購入したので…かれこれ1年がかり。
クククッ~(泣)。
思えば長い道のりだった。
同じところをほどいては縫い直し、縫ってはほどき…。
縫った距離は軽く2枚分あるだろう。
でも、でも、とにかく完成だ。
バンザ~イ!
単衣の季節が楽しみだ。
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できたぁっ!
やっとできたぁ~!!
年末年始の宿題を経てやっと完成!
なんとか終了となった。
去年の2月に白生地を購入したので…かれこれ1年がかり。
クククッ~(泣)。
思えば長い道のりだった。
同じところをほどいては縫い直し、縫ってはほどき…。
縫った距離は軽く2枚分あるだろう。
でも、でも、とにかく完成だ。
バンザ~イ!
単衣の季節が楽しみだ。
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着物の仕立てに四苦八苦していることを知っている友人・知人から時折その後の進捗状況を聞かれることがある。
ひょっとしてひょっとすると他にも気になっている人がいるかもしれない。
なので現況報告。
ひと言で表わすと
「2歩進んで3歩下がる」。
そう、後退しているのだ。
トホホ。
着物は大雑把に言えばまず袖を先に仕立て、次に身頃を仕立て、袖と身頃を合体させる。
私の場合も順調とは言えないながらも一応身頃まで完成し、あとは袖付け…という段階に来たのは先月のこと。
つまりもうとっくに仕立てあがっていてもおかしくないのだ。
が、身頃が完成した段階で、一番初めに縫う「背中心」の部分が気になってしようがなくなってしまった。
ヘタクソながらも同じことをやっているとそれなりに少しは上達してくるもので、今まで目をつぶっていた背中心の縫い方がどうしても気になる。
恐る恐る先生に「ここがどうしても気になるんですけど…」と言うと、今まで先生も見て見ぬフリをしていたらしく、あっさりと「ほどいてやり直そうか」ということになった。
仕立てあがりを目前にしながら、一番基本となる部分をほどく・・・
だが自分で言い出したことなのでここでめげてはいけない。
なんとか最初よりはマシになった状態で背中心のやり直しが終わった。
さぁ、今度こそ次へ進むぞ!という日、先生が新たな点に気付いたようだ。
「あれ。衿がゴロゴロするね。(外から見てもわからないが、衿の中の部分で生地を折りたたんで始末しているところがうまく畳めていなかった)…せっかくだし、ここもほどいてくれる?」
…裏衿もはずした。
1カ所完成しては別の箇所をほどいてやり直し、なかなか前へ進めない。
「こうやって何回もやり直して覚えていくのよ~♪」
・・・先生は素晴らしくプラス思考。
先生、そのプラス思考でいくと私も和裁の達人になれますぅ?
え?
なれる?
…なるほど、解きほどきの達人ね。
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単衣の仕立て作業もいよいよ大詰めとなってきた。
それに合わせて“宿題”も増えてきた。
着物の仕立てはもちろん手縫いである。
手が遅いから時間がかかる。
ただでさえ手が遅いのに生地に張りがあって針が通りにくい(ダジャレじゃないぞ!)から更に時間がかかる。
ヘタクソだからやり直しとなって更に時間がかかる。
「時間がかかる」ばかりだが、とにかく本当に
時間がかかる。
9月に入ってからというもの、毎日のように夜なべ作業で和裁の宿題をこなしているが、昨夜など2時間かかって片脇の始末ができただけ。
それも正確には片脇の3分の1できただけ、という超スローペース。
肩は凝るわ、指先は痛くなるわで、何でこんなめんどくさいことやってるんだろうと思う。
でも何かが少しずつ出来上がっていくのは楽しい。
白生地から色を考え、完成した時のイメージを想像する楽しさ。
身頃の形がほぼ完成し、まとってみたときの嬉しさ。
こういうどうでもいい抽象的な楽しみのために時間を使うのは、ある意味とても贅沢なことであると思う。
・・・と信じて今夜も夜なべ作業をすることにしよう。
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和裁の時間の始めの方はいつもちょっとばかりドキドキする。
宿題として課された部分の仕立て上がりを先生がチェックするのだ。
私は昨日は徹夜に近い状態で後身頃の一部分を仕上げた。
前日まで手をつけない自分が悪いのだが、途中から針を持ったままコックリコックリしたりして余計に時間がかかった。
どうせやり直しになるかもしれないのだし開き直って仕上げずに行こうかとも思った。
が、気を取り直して課題の部分は一応仕上げた。
そして和裁教室、運命のチェック・タイム―
先生はなんとかOKを出してくれた。
が、これはきれいに仕上がっていたからOKなのではなく、ほどいてやり直すと糸がほつれてきて支障が出そうな部分であったからかろうじて良し、というレベルのOKだ。
ああ、今週は助かった・・・
私の行っている和裁教室は公共施設でやっているものなので、教室代は安いが生徒の数に対して先生が少なく、手取り足取り教えてもらうというわけにはいかない。
ある程度教えてもらって時間内にできるところまでこなし、その先をまた教えてもらって続きは自宅で、というパターンが多い。
そして自宅でやった部分にチェックが入り、やり直しということがよくある。
例え仕立て方としては正しくても、仕立てあがりの美しさの点に欠ける場合は容赦なくやり直しとなる。
習い事というものは何でもそうだが和裁にもコツがあり、そのコツは口で説明を聞いただけではわからない。
自分でやってみて先生から指導を受け、またやり直す、という繰り返しがなければ上達しない。
カラダで覚えなければダメなのだ。
別にプロの仕立て師になるわけじゃないし自分の着物だからいいやん、
と最初は思っていたが、やり直すことを何度も繰り返すことによって少しずつ習得していっているという実感を最近たまに味わうことがある。
そしてそうなってくると和裁という地味な作業がとても楽しく感じられる。
モノゴトは何事も基礎の積み重ねなのだ。
ちなみに私の仕立て作業は今全体の3分の1程度を過ぎたところ。
先は長いぞ・・・
ガンバロウ。
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裁断も終わり、本格的な仕立てにかかる。
まずは袖から。
駒無地は縫いにくいとは聞いていたが…本当に縫いにくい。
しっかりと織糸が打ち込んである目の詰まった生地なので、縫い針が簡単には通らないのだ。
ぐし縫いも極端に言えば一針ずつ進めているような感じ。
直線距離の短い袖でもこんなに苦労しているのだから身頃はどれだけ時間がかかることやら。
しかも綿のように折り目がピシッとつかないので、てれてれした生地を扱うのに四苦八苦している。
う~ん、先は長いぞ。
頑張ろう。
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別の所から仕入れた紫根を使って染めると、かなりいい感じに染まった着尺。
多少の染めムラはあるものの、色目としては麹塵(キクジン)もどきと言っても差し支えなかろう。
あとは仕立てが問題だ・・・
そして迎えた1ヵ月ぶりの和裁の日。
「駒無地は和裁初心者には扱いにくい」
「地紋なしの全くの色無地なので縫いの良し悪しがダイレクトに響く」
「浴衣1枚を仕上げただけなのに次にいきなりシルクとはちょっと冒険…」
不安要素だらけだが今更ゴタゴタ言ってもしょうがない。
何とか独力できれいに仕立てないといけないのだ。
幸い、和裁教室の皆さんが染めあがった反物の色を見て口々に誉めてくださり、徐々に気分も盛り上がってきた。
よし、頑張るぞぉ~!
そこへ近づいてきた指導のU先生、(「いい色ね~」と生地を手に取って駒無地だと気付き)「いろんな生地を経験するのも勉強だからねぇ。まぁ…頑張って!アハハハ~」。
・・・ハイ。ガンバリマス。
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自分で単衣を縫うため「駒無地」という白生地を購入してから1ヵ月、ようやく染めに入る運びとなった。
今回の着尺染めで目指したい色は「麹塵(キクジン)」。
又の名を「青白橡(アオシロノツルバミ)」という。
緑がかったグレーという感じの色だ。
その昔、天皇だけが身に纏うことができた色だとか、あるいは特別に許された者は使うことができたものの、天皇がその色を身に纏う際に同席する場合は避けなくてはならなかったとか、とにかく「高貴なお方」しか使えなかった色なのだ。
高貴な生まれではないが庶民が自由に振舞える時代に生まれた私は、畏れ多くもその色名をオットに告げた。
「ムリ」。
オットは即座に却下した。
やってみもせずに昔の人が実際に天然染料で染め出していた色を却下するとはナンタルコトカ!!
それでも染め屋か!
…よくよく聞くとやってみてもいいが、麹塵にはならないだろう、とのこと。
時間をかけてゆっくりと染めていた時代とは染め方が違うし、昔の人の染色技法にはまだまだ不明な点も多く、手探りで染めなくてはならない。
染め方を書いた文献もないし…
いや、正確に言うと文献があることはある。
平安時代に編纂された『延喜式』だ。
『延喜式』は大宝律令のような法典の一種であるが、こまかい「決まりごと」をあれこれ載せた文献である。
その中に染色についての項もあり、麹塵の染め方もちゃんと載っている。
が、その記述は・・・
青白橡綾一疋
苅安草大九十六斤。
紫草六斤。
灰三石。
薪八百ヨンジュウ(変換できない!)斤。
とわかるようで詳細はわからないのだ。
古代染め研究をしているわけではないオットには、「麹塵」は無理難題に等しい。
私はオットの師の師にあたる古代染め研究の大家、前田雨城先生の本の巻末についている色見本生地の「麹塵」を見せながら、染料は何でもいいからこの色を目指してくれ、となおも迫った。
オットは「私のやし、練習やと思って染めればええやん。失敗したら濃色重ねて違う色にするし」という提案を呑み、「キクジンもどき」で手を打った。
キクジンもどき・・・
「もどき」というのがビミョーな意味合いを持つ…。
まぁ、とにかく延喜式の記述にできるだけ近づけてやってみようということになった。
染料は苅安(カリヤス)と紫根。
早速苅安の焚き出しだ~
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和裁の先生に聞いてみた。
「駒無地は縫いにくいと聞いたんですが、どうなんでしょうか?」
先生は駒無地の難点(針目が目立ちやすい、糸の引き具合が難しいなど)を挙げ、人それぞれの考え方にもよるけれど、他の安い化繊のもので慣れてから駒無地にかかるのもいいのではないか、と婉曲的に「初心者には難しい」とおっしゃった。
どうしようかな…
でも決して「まだ無理だ」とは断言しなかったぞ。
うん、そうだ。
やめときなさいとは言わなかったゾ。
やっぱり同じ縫うなら愛着の湧くもので仕立てたい。
取り扱う丁寧さも違ってくるはずだ。
なので「キアイダー!」で駒無地に決定。
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去年の10月からある公共の施設で和裁を習っている。
そこでは浴衣に始まり、単衣もの→薄物とすすむらしい。
私は比較的新入り組なので今はまだ浴衣を縫っている。
が、この浴衣もどうやら3月中には完成しそうだ。
どこまで続けることができるかは不明だが、とりあえず4月以降も続けたい。
そうすると次は単衣ものか。
そろそろ生地を準備しておかなきゃ…。
・・・というわけでこの春夏のお題目は
「白生地を天然染料で染めて単衣の着物を仕立てる」。
まずは白生地を手に入れないと…。
―早速いつもお世話になっている三浦清商店さんにコンタクトを取り、単衣向きの白生地を見せてもらいに伺った。
探している白生地の条件から、見せてくださったのは「駒無地」というフラットな生地とタテにしぼが出ている「楊柳」。
両方拝見したものの、実は今回は最初に三浦清商店さんとメールでやり取りしたときから、心の中では「駒無地」に気持ちが傾いていた。
駒無地はあるサイトによると「友禅染の最高級素材」と言われているとのこと。
そして更に「シボがなくさらっとした肌触りで、手にしたときにしっとりとした生地のしなやかさが掌に伝わります。この生地は染料が鮮やかに染め上がる特徴を持ち、逸品のお着物などによく使用されております」と解説してあるページも見つけた。
ウムム…
これは何とかモノにしたい。
染めも仕立ても自分でやれば(実際には染めはオットだが)、生地代のみで“最高級素材の着物”が手に入るではないか…
頭の中で「最高級素材」というコトバがこだましていた。
そこまで駒無地に惹かれていながら、即決しなかったのは三浦清商店さんが教えてくださった駒無地の難点。
まず染色の際、折れが出やすく、注意が必要とのこと。
通常は引き染め加工をするらしい。
ウチの染めは鍋による浸染。
いわゆる「ズブ染め」だ。
少しくらい染めムラが出たとしても仕立てる際、いいとこ取りをして隠すことができるが、あまりにも「折れ」がひどく出ると隠すに隠せない。
ウチで染色可能な生地なのだろうか?
それを判断する為に、三浦清商店さんにはオットに同行してもらっていた。
着尺を実際に染める人に判断してもらわないと。
「…たぶん大丈夫だと思う…よ」
とオットは慎重に生地を確認しながら言った。
よし、「たぶん」ではなく「必ず」大丈夫にしてもらおう。
染めは何とかなりそうだとなった今、残る問題は仕立てだ。
駒無地は「針を進めにくい」生地らしい。
「針を進めにくい」→「縫い難い」→「仕立てに熟練を要する」→「初心者に扱えるか」?
これは微妙な問題だ。
気合いで何とかなるものなら「キアイダー!」と己に喝を入れるが、世の中気合いだけではコトはうまくはかどらない。
どうしよう…
やはり和裁の先生に確認してから生地を購入することにしよう。
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昨日三浦清商店さんからメールをいただいた。
「仕立てあがりました」
白生地を天然染料で染め、仕立てを依頼していた紬が仕立てあがったのだ。
やっと完成!
嬉しくて嬉しくて早速今朝受け取りに伺った。
手渡された袷の着物は反物の時とはまた違った顔で、いい色を放っていた。
嬉しくて嬉しくて嬉しくて、帰ってからすぐに軽く羽織ってみた。
かなり目立つ色だが、着てみると意外としっくりとなじむ。
洋服であれば全身この色は私にはあり得ない配色だが、そこが着物の不思議なトコロ。
10年後、20年後もこれを大切に着続けたい。
うれしいなぁ。
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袷の着物を作るためには表生地だけでなく、トーゼン裏地も必要である。
どうせなら裏も天然染料で染めたい…ということで用意したのが白生地の八掛地。
色のイメージは大体決まっているので染めに取り掛かった。
今回の染料はコチニール。
コチニールはある種のサボテンにつくカイガラムシの仲間で、これを使って染めるとかなり鮮やかなピンク(というか「ド派手なピンク」)になる。
媒染によってピンクとは違う色目にもできるので、オットの助言でこの染料にした。
もちろん目指す色は”ド派手ピンク”ではない。
まず最初の染めではピンクにする。
そして鉄媒染…
ここで色が変わるはず…です…が…
あれ?
あんまり色目変わらんやん!!
確かに色のトーンは変わったが、ピンクであることに違いはない。
これじゃあ困るよ~~~
そこで再度オットの助言で染め終わった後の柘榴の残液で色目を変えた。
う~ん。
これは美しい藤色だ。
この色はこの色で表地を染めて着物に仕立てたい色だ。
し・か・し・・・
私が目指しているのはこの色でもない!
そこで再々度オット登場。
今度は染め終わった後の茜の残液に入れ、温度をかけた。
おお!
今度こそ期待できるかも。
洗いをかけて乾かすのは明日の作業である。
それにしてもイメージどおりの色にするのは難しい。
オットも私もまだまだ修行が足りないと再認識した。
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茜と紫根で染めた紬は袷にしようと思っている。
袷にするには裏も必要である。
どうせなら裏地も天然染料で染めたい。
…早速いつもお世話になっている三浦清商店さんに相談した。
袷の裏に用いる八掛地としては精華やちりめん(いずれも生地名)が一般的であるそうだ。
が、表地が紬の場合、「両駒」という撚りの強い八掛地を使ったりもするらしい。
―今回は両駒をいただくことにした。
袷の着物のポイントカラーとなる八掛の色も、色見本を見ながら相談にのっていただいたし、大体のイメージは決まった。
よし、染めるぞぉ~!!
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茜で2クール染めた着尺。
とてもいい色なんだけど、「赤」すぎる。
色無地の着物にすると全身を覆う大部分がこの色になる。
好きな色だけど、ちょっと強すぎるな…
夫と相談の結果、同じ赤でも少しダークな感じに深い色合いにするため、紫根で更に1クール染めることにした。
紫根は他の染めのように焚き出したり温度をかけたりはしない。
水を加えてつぶし、染液をとる。
手で押す、足で踏む、人によってやり方は様々だ。
ある染色家さんは洗濯板でこすりながらつぶすということだ。
ウチでは…
店主が木片で紫根つぶし用のゲタを作った。
これで踏む・踏む・踏み潰す。
結構手間のかかる作業だ。
夫よ、頑張れ~!!
いい色になりますように。
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6月に一度染めた信州紬の着尺。
より深い色合いにするためにもう一度染め重ねをしよう…と言いつつ夏が過ぎ、秋もすぎ、この季節になってしまった。
繁忙期も過ぎたことだし、さぁ、染めよう!(染めてもらおう!)ということで仕舞い込んでいた着尺を出してきた。
こんなにシワシワ(再度染めるため、湯のしをしていない状態)のまま片付けていてゴメンよ…
心の中で着尺に謝りながら夫に差し出した。
そう、染めるのは夫なのだ。
自分で染めてもいいのだが、着尺を染めるときは特に力が入る様子なので(?)、彼に任せることにした。
後のことは任せたぞ!
とは言わなかったが、そういう心持ちで私は染め作業から離れた。
夫はこの寒いのに汗をかきかき、頑張って染めている。
そして…
染めは終了。
まだ洗っていないが深みのある赤に染まっている様子。
うれしいなぁ♪
この着尺は袷の着物に仕立てるのだ。
裏地も染めなきゃね。
楽しみだなぁ―
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先日三浦清商店さんにて購入した信州紬(上田紬)白生地の染めに入った。
もっとも染めるのは夫だ。
こういう着尺は気合いを入れて染めないといけないし、私には任せられないそうだ。
確かに着尺の染めは大掛かり(と言っても鍋が大きくなるだけで手作業)な作業になる。
熱い・重い・しんどいの三重苦だ。
ここは無理せず夫に任せよう。
(とラクな道を選ぶ)
さてウチがやっているような天然染料での染めは大体のものが鍋で染料を焚きだすところから始まる。
この「焚き出し」からしてアツイ。
冬場はともかく、夏はまさにダイエット道場だ。
今回は着尺染め用の茜以外に檳榔子・柘榴を焚き出した。
アツイ…とにかく暑い…。
しかし焚き出しだけで染めは終わらない。
そのあと作成した染液に染めたいものを入れて温度をかけることによって初めて色が入るのだ。
茜の染液に浸した紬の着尺を液中で繰る。
みるみるうちに色が入る。
う~ん、きれいな色だ。
やっぱりシルクは染めがいがあるなぁ。
ジーッと作業を眺めていたら夫の「水汲んで!!」という怒りを帯びた声が飛んできた。
この作業は熱いのだ。
特に茜は他の染料よりも高温になるまでガンガン火をかけ続けるため、軍手+ゴム手袋で防御しているとはいえ、液中に手を入れている者には酷な作業となる。
こんな風に時々水で手を冷やさないと1分も染液を触っていられない。
大変だなぁ。
他人事みたいだがともかく夫の頑張りのおかげで初日の染め作業は終了。
このあと一晩おいて媒染→2染目の作業、という手順で進む。
きれいな色に染まりますように。
そして素敵な着物(今回の着尺はテストなので、私の私物!)になりますように。
ウッシッシ…。
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