2009年11月30日 (月)

悩ましい買い物

ここのところずっと店の什器に使うための生地を探している。

イメージは古いちりめんの着物。
ほんの少し伸縮性があって、和柄すぎないけどかわいい和柄…(ってどんな柄?)

とにかくいい感じの生地を探している。

古布を扱う店を数件覗いてみた。
いい感じの縮緬はあった。
が、お値段はいい感じではない。
とても買えない。

ならば着物を解きほどきすることも視野に入れて、弘法市と天神市で探してみよう~
とまずは東寺の弘法市に行って来た。

弘法市は毎月21日に市内の東寺で行われる縁日で、境内に1000店以上とも言われる露店が立ち並ぶ。

着物関係も多数出店しているが、骨董やガラクタ?が強いイメージがあるので、この日は「掘り出しものがあるかもしれないし」くらいのゆる~い気持ちで出かけた。

掘り出し物・・・
ありました!

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なんじゃこりゃ?
でもかわいい~
裏返すと…

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何でも戦前の小学生の名札らしい。
ナルホド。

売っていたおっちゃんは「かわいいやろ~?イヤリングにもなるで~」とか言ってたけど。
…それは無理やろ。

名前を書いて子供のカバンに付けるとかわいいかと思い、買って帰って子供にすすめた。
が、あっさり拒否された。

●掘り出し物その2

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これも戦前の絵日記。
レトロでいい感じ~

これで交換日記とかどう?
と子供に持ちかけたがまたまたやんわり、でもあっさり拒否。

●掘り出し物その3

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ありゃ?
帯買いに行ったんじゃないっしょ??

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やはりと言うか、期待はしていなかったけどこの日は目的達成ならず。
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そして今度は毎月25日に北野天満宮で行われる天神市へ。

着物好きにはよく知られたこの市は弘法さんよりずっと着物関係の露店が多い。
朝早くが勝負だと言うので頑張って朝っぱらからチャリを飛ばす―

11月の天神さんは平日だからか時間が早かったからか、意外と空いていた。

最初に覗いた露店でかわいいアンティーク柄の着物発見!
お値段は・・・

7万円!!

・・・かわいくないッス。

古布屋さんでも言われたがアンティークの縮緬はだんだん手に入りにくくなっているらしく、値段もどんどん上がっているらしい。

やっぱ古い縮緬は無理かなぁ…
と露店を巡るうち、またまた安い帯発見。

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おっといけない。
また買っちまった。
ま、1000円だからいいか。

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本命の天神さんでも収穫なしか・・・
と思いかけたが、この日は嬉しいことに「出会い」があった!

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ひと目で柄が気に入った、縮緬の着物。
お値段も他のものに比べるとすごく安く、古い着物にありがちな汚れや生地の脆化もなさそうだ。

お買い上げ決定!

あぁ、よかった~♪
これで店の雰囲気もぐっとよくなるはず。

帰路は気分も自転車のペダルも軽かった。

開店間際に店に戻って今手に入れた着物をマジマジと眺める。
う~ん、いい柄だ。

さぁ、解きほどこう。

とハサミを手にした。
まずは仕付け糸を切る。
そしていよいよ本体の縫い糸を…

もったいないなぁ。
ちょっとだけ袖を通してみようかな・・・

袖を通してみたのが間違いだったかもしれない。
袖丈こそ短いが、おはしょりもギリギリ出そうだし、充分着られる雰囲気だ。

う~ん、このまま解体してしまうのはもったいない。
一度だけ着物として着てみようかなぁ。

・・・

考えてみれば自分がいいと思う柄が“着物”の形をしていたら着たくなるに決まっているのである。

これは困った。

でも
やっぱり着物は着物として使うのが一番。

う~む。
悩ましい・・・

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2007年8月 8日 (水)

お詫び

あるページで和紡布をご紹介いただいた。

ありがたいことにものすごい反響で非常にたくさんの皆様からご注文をいただいており、ご注文内容の確認や発送準備に必要なPCの入力作業が全く追いつかない状態である。

月曜からず~っとPCの前に座りっぱなしだが、未だにお返事すらできていないお客様が多数…

まだご返信させていただいてないお客様、商品の発送をお待ちいただいているお客様、この場を借りてお詫び申し上げます。
大変申し訳ございませんが、今しばらくご猶予くださいませ。

さぁ、今日も頑張ろう!

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2006年9月 1日 (金)

F原マジック

自然の布館もちいどの店にて28日~30日まで益久染織研究所の展示会があった。
私は最終日の30日にオットと2人で出掛けた。

もちいどの店では店舗の広さを活かして和紡布商品や糸・布をゆったりとディスプレイしている。
商品点数も豊富で、新アイテムなどもここに行けば手に取って確認することができる。
和紡布に興味があるなら是非一度足を運んでみたい店だ。

…と内部の人間らしからぬコメントをしてしまったが、和紡布onlineの担当とはいえ普段実店舗には行かずに仕事をしている私にとって、たまに顔を出す実店舗はとても新鮮なものなのである。
この日もおのぼりさんのように新しく入った生地や商品に見入っていた。

と、そんな私たちに「もちいどの店」の店長が声を掛けてきた。
この店長、かなり面白い人で数々の伝説の持ち主である。
ここで言う「面白い」を言葉で説明しようとするととても難しいのだが、世の中、たまに何をしてもネタになるような個性的な人がいる。
そういうタイプの人なのだ。
名前を仮に「F原さん」としよう。

F原さんは一見フツーの人である。
が、そのセールス手腕には恐るべきものがある。
F原さんが催事の販売スタッフとして売場に立つと商品が飛ぶように売れるのである。

私が和紡布に関わるようになるより前、オットが益久染織研究所にいた時からF原さんの話はいろいろ聞かされていた。
F原さんがすご腕セールスウーマンだという話もその頃から聞いていたが、自分の目で見たわけではなかった。

その後、縁あって私自身が益久染織研究所と関わるようになってからのこと、あるセールでF原さんがワゴンの前に立ち「さぁさぁ、お待たせしました~!」と一声叫んだだけでそれぞれ個々に買い物をしていたお客様がワゴンに殺到する姿を見たとき、私はF原伝説を確信した。

話を元に戻そう。
展示会でF原店長と談笑しながらあれこれ見ていて、新商品の浴衣の話題になった。

F原店長は目の前の浴衣を手にとり、ニコニコしながら私たちに語った。
「これがね…いいものが出来たんですよぉ…(生地を触ってうっとりしながら)手触りがね…ちょっと触ってみてください(と私に浴衣を差し出す)」

浴衣は実はさっき触って確認していたのだが、F原さんのうっとりとした表情に促されて再度触ってみるとナルホド、さらっとしていて風合いがいい。
気のせいかさっき触ったときよりも柔らかく感じる。

F原店長は今度は浴衣を広げてみて言った。
「着てみるともっといいんですよ…さぁ着てみてください」
すでに浴衣は私の肩にかかっている。
袖を通してみると…ホントだ!単に触っただけではわからなかった軽さやさらりとした風合いだけでない、肌にぴたっとくるシットリ感がわかる。

F原店長は更に帯を取り出し、私の背後にまわって手で帯を持ち、鏡に映った浴衣姿の私を示した。
「ほら、いいわぁ~」

うん、こういう浴衣だったら手持ちのものともかぶらないし、買ってもいいかも…
とついついF原マジックにかかる私。
いや、イカン!今日は買い物に来たのではな~い!!
でも和紡布online担当者としては商品を体感しておかないといけないしな…

ほとんど財布を開きかけた私にストップがかかったのは、この商品はまだ展示品の段階で実販売していないという事実であった。
よかった。

ちょっと名残惜しげな私から浴衣を脱がせると、F原店長は今度は隣に立っていたオットに「ほら、着てみて!」と有無を言わさず女物の浴衣を着せつけた。

「あら~、よく似合うわぁ~!かわいいわぁ~~!!」
真顔で言うF原店長。

んなわけないやん!
…あ、でもホント。ちょっと似合うかも。

40前の男に女物の浴衣を着せ「かわいい」と思わせるF原店長、やはりタダモノではない。
和紡布をこよなく愛するF原店長と談笑したい方はもちいどの店まで。

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2006年8月14日 (月)

サイトリニューアルに向けて

久しぶりに奈良の益久染織研究所本部へ行った。
JR奈良線ののんびりとした風景を楽しみながら電車に揺られること約1時間半、法隆寺の駅から歩いてすぐの場所に本部はある。

ほぼ毎日電話やメールでのやり取りがあるとはいえ、私はウェブ担当で普段は京都で仕事をしているので、たまに本部へ行くととても新鮮な感じがする。
例えて言うならば…そう、夏休み中の登校日に感じるような新鮮さだろうか?

しかし私は遊びに来たのではないのだから、授業のない登校日のようにのんびり構えているわけにはいかない。
この日はサイトリニューアルのための写真撮影及び打ち合わせに来たのだ。

「おはようございまーす」

事務所に入ると若手のKくん、Tさん、そしてベテランのNさんが迎えてくれた。
なんだかいつもより人が少ない気がする…と思ったらすでに別室で商品リニューアルのための打ち合わせが始まっていた。
今回のサイトリニューアルは商品リニューアルに伴うもので、ただ単にPC上の変化ではないのだ。

早速Kくんと共に打ち合わせに加わる。
メンバーはYさん、Iさん、Tさん、Kくん、そして私。

「この新しいリーフレットのカラーなんですが…」
「帯の印刷が…」
「ここの感じはどうしましょう…」
「この部分のチェックを…」

うん、「打ち合わせ」って雰囲気だなぁ。
…とボーッと見ているだけではいけないのだが、何かをみんなで作り上げる時特有の空気が流れていて、なかなかいい感じだ。
いろいろ話しているうちに新しいサイトをどう作るか、だんだんイメージが湧いてきた。

よし、やるぞぉ!!

しかし問題は時間だ。
実質的に作業に充てられる期間は1週間。
なんとかなるかなぁ…。

ビタアリンローヤルを飲みながら頑張ろう。

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2006年6月28日 (水)

メディアのチカラ

私は和紡布のweb担当をしている。
毎朝、お客様からいただいたご注文やお問い合わせのメールチェックをすることから仕事が始まる。

ある朝、いつものようにoutlook expressを立ち上げた。
「何か今日は多いなぁ…」
その日はいつもよりずっと注文件数が多かった。
和紡布onlineの担当になって2年余り、私の地道な活動がいよいよ花開いたのかと感慨深い思いに浸りつつ、個々の注文内容をチェックした。

1000001m 和紡キッチンクロス 生成
和紡キッチンクロス ブルー、紺
和紡キッチンクロス 生成、イエロー、紺
和紡キッチンクロス 生成×5
和紡キッチンクロス…

ご注文いただいた大半が「和紡キッチンクロス」絡みの内容だった。
これだけ1つの商品に集中するということは「地道な活動」とはどうやら無関係のようだ。

ちょっとがっかりしたが、ご注文をいただいているんだからいいじゃないか。
きっと雑誌にでも掲載されたに違いない。

今、セレブの間で和紡キッチンクロスが静かなブーム!!

安っぽいコピーしか思いつかないのが悲しいところだが、私の頭の中では雑誌で特集が組まれている様子が早速浮かび上がった。

「私はコレを愛用しています」
キッチンクロスを手に艶然と微笑む叶姉妹。
いや、叶姉妹とキッチンクロスでは何だかウソ臭い記事になりそうだ。
誰がいいかなぁ。
ジェニファー・ロペスは?
「ワタシ、ワボウ kitchencloth スキデス」
いやいや、やっぱり何だかおかしい。
同じハリウッド・セレブでもジョディ・フォスターだったらまだあり得る(ありえません!)ような気もするけど…

妄想は留まるところを知らず、ついにハリウッド女優まで登場し、頭の中では「世界の和紡布」の図式が描かれていた。

「パソコン使わないんやったら代わって!!」
PCの前でボーッとしている私を見て店主がシビレを切らして声をかけた。

使いますよぉ!
いいとこだったのになぁ…

自分の仕事の遅さを棚に上げ、渋々個々の注文内容の処理に入った。
でも一体どんな雑誌に載ったんだろう…
やっぱり気になるので益久染織研究所本部に電話で聞いてみることにした。

「あの…今日、和紡キッチンクロスの注文がすごく多いんですけど、雑誌か何かに載ったんですか?」
「そうなんです。新聞に掲載されたんです。」

本部スタッフの美人新妻Tさんが爽やかな声で教えてくれた。
どうやら新聞に掲載されることを本部の人たちも前日まですっかり忘れていたらしい。
なので私のところにも連絡がこなかったのだ。

そうか、新聞か。
「セレブの間で大流行」ではなかったけど、新聞掲載とは何だか和紡布らしい(?)ではないか。

早速その記事をFAXで取り寄せた。
小さな記事で内容は至ってシンプル。
叶姉妹もジェニファー・ロペスも出てこないし、何の飾り言葉もない。
HPで載せているのと同じ内容だ。

このシンプルな記事でこれだけ読者のハートを掴むなんて、さすが新聞!
私なんてまだまだだよ…完敗だ…。

地道な活動に更に励むことを心に誓った朝であった。

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2006年5月26日 (金)

自然の布館本部セール

Column060526masuhisasale2自然の布館本部(奈良・斑鳩)にてセールを開催している。

昨日は初日で天候に恵まれたせいもあり、朝からたくさんのお客様が来てくださった。
ありがたいことだ。

普段は出ないような試作品やオトク品も盛りだくさんで、目ぼしいものから先に売れていく…ような気がする。
早く買わないと私がチェックしていたものがなくなってしまう、とあせった私はお客様にまぎれて前から欲しかった商品をゲット。
すご~くトクをした気分だ。

「バーゲン」や「セール」という言葉にはどうも敏感に反応してしまう。
私も主婦だなぁ。
…と妙に納得してしまった。

斑鳩本店のセールは28日(日)まで。
お近くにお住まいの方は是非どうぞ!

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2006年4月27日 (木)

心に残るひと言

仕事柄トーゼンと言えば当然なのだが、うちには機がある。
そして私は仕事の合間を縫って時々織りの練習をしている。

でも「織り」に関してはきちんと習ったことがないのでほとんど自己流。
かじったことがある程度の夫から手順を教えてもらい、あとは本などを見ながらなんとか練習している。

一応1枚の布に仕上がるのだが、糸を機にセットするときなど「本当にこのやり方でいいんだろうか?」と疑問に思うこともしばしば。

工房にある機を見て「織りもされているんですか?」とお客さんに聞かれるたび、「練習しているんですが…」とハギレの悪い返答をしていた。(京都市内で染め工房をしているため、「織物のプロ」の方もよくいらっしゃる。)

そんな私がある時、益久染織研究所で社長に「自己流で織りの練習をしているので、そのやり方でいいのかわからないんですよね…」と何気なく言った。すると社長はこう答えた。

「それでいいんとちゃいますか?もともと織りは生活の中から生まれたものなんやし」。

これは私にとっては目からウロコのひと言だった。

そうだ!
染めも織りももともとは生活の中から生まれたものだ。
きちんと習わないとできないものではなく、昭和の初めごろまでは農家などで主婦が普通にやっていたことなんだ。

私も自己流で織ればいいんだ。
そう気付いた時、何だか肩のチカラが抜けた気がした。

他の人には大して意味のない言葉かもしれないが、私には心に残るひと言となった。

社長、ありがとうございました!

…しかし、織りの練習は遅々として進んでいない。
早く経糸かけよっと。

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