藍染め体験
私が直接先生役をするわけではないけれど、ワークショップは大概いつも主催する側だ。
―私もどこかのワークショップに参加した~い!
と思っていた時に知った『藍染めで日傘を作ろう』のワークショップ。
即申し込んで待つこと数ヵ月・・・
高倍率だったにも関わらず(先着順でなく抽選だった)、運良く『当選』!!
というわけで
「当たっちゃったしぃ~。これも仕事のうちだしぃ~~~」
と土曜日だけどオットひとりに店を任せ、奈良県大和郡山市の「箱本館『紺屋』」さんへ。
箱本館は大和郡山市が管理する藍染め体験ができる施設であり、ここではなんとすくもを使った天然発酵建ての藍で染め体験ができるのだ!
(ちなみにウチでも天然藍を使っているが化学建てであり、すくもの天然発酵建ては実験的にごく細々とやっているに過ぎない。)
天然発酵建ての藍を使っている染め工房は何軒か知っているが、箱本館ほど気軽に―ウチの化学建ての藍と同じように―染め体験をさせてくれる所は珍しいと思う。
その貴重な場所で『型染めで日傘をつくる』ワークショップ・・・
ウフフ…当たっちゃったもんね~♪
「勉強してきてな~」
と見送るオットの声が何となく冷たいような気がしたのは気のせいだろうか?
*** ***
さて、そのワークショップ、まずは日傘の生地を骨からはずして藍で染めることから始まった。
箱本館では今生きてる藍は4甕ある。
そのうち3甕は今回のワークショップのため?に1月末から2月にかけて建てた比較的元気な若い藍、残り1甕が去年から頑張っているおじいちゃん藍なのだが、地色を濃く入れるために最初は若い藍を使う。
ズブズブズブ・・・
箱本館の藍は甕ごと保温しているだけあって温かく、液中の作業も心地いい。
―藍太郎、藍次郎、藍三郎、ゴメンよ…
私は手を動かしながらも、ウチの工房のベランダで過酷な寒さ暑さにさらされてきた今までの藍たちを思い浮かべ、心の中で静かに詫びた。
適度な温度で保たれている箱本館の藍たちは、ウチで頑張ってくれた藍に比べてのびやかでみずみずしいような気がする。
―人間も藍も本領を発揮するには適度にいい環境が必要だということか?
*** ***
藍甕の中で約2分液となじませた後は水中で酸化発色させる。
ウチの藍だと液から出した途端に空中酸化が始まり青く発色してしまうのに、箱本館の藍は水中で緩やかに発色する。
なぜだろう?
これが化学建てと天然発酵建ての違いなのだろうか?
*** ***
水中で発色させた後、よく絞ってまた“藍甕にもどす→水中発色”を繰り返す。
回数にして約8~10回。
その後、十分な濃度に染まった生地を傘に取り付け、乾くまで干す。
*** ***
乾いたらいよいよ型を彫って抜染(色を抜くこと)だ。
型は箱本館にもいろいろ本格的なものがあるのだが、
「せっかくだから皆さんオリジナルの図案を描いてください」
ということで、紙と鉛筆を持って奮闘。
私はいつもの悪いクセで「自分のだから、まぁええやん」とばかりにサラサラと適当に図案を描いてさっさと型を彫ってしまったが、参加者の皆さんは下絵を予め準備していたり、図案集から写してきた図案を丁寧に彫ったり…ととても慎重に進めていらっしゃる。
もっともオットに言わせるとそれが当たり前の姿勢だそうだ。
確かに・・・
どちらの姿勢が良い結果を生むかは仕上がった日傘を見れば一目瞭然。
最後に抜染剤を落としてもう一度藍甕に入れ、白く抜けた部分に好みで薄い藍を入れて完成なのだが、出来上がった皆さんの作品の素晴らしいこと!!
本当に売りモノの日傘みたい!!!
私のは…
恥を忍んでここで遠目にご紹介。
~街でこの日傘を差した女を見かけても決して声をかけないでください・・・
*** ***
出来栄えはともかく、藍染め体験はとても楽しくタメになった。
箱本館のスタッフの皆様、ありがとうございました!
私も天然発酵建て、頑張るぞ~~~!!
今年は藍四郎で勝負だぁっ!!
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コメント
あれ?
そのお手製日傘があるのに?
投稿: fukumaru | 2009年3月19日 (木) 17時34分
このお手製日傘だからこそ、です。
投稿: 番頭 | 2009年3月19日 (木) 23時35分
phも関係あると思いますが、藍の酸化具合の違いは還元力の違いからだと思いますよ。
還元力が弱いと直ぐに発色し、還元力が強いとなかなか発色しません。
天然の場合は還元力=発酵です。
投稿: 藍の酸化 | 2009年6月15日 (月) 00時38分
藍の酸化さん、ありがとうございます。
そうなんですかぁ!
還元力か…。
私も還元力の強い藍を目指そうっと。
今年は夏を越してから藍四郎にとりかかるつもりです。
頑張ります!!
投稿: 番頭 | 2009年6月15日 (月) 12時39分