2年前の秋のことである。
私たちは子供友達関係の数家族と市内の河川敷でバーベキューをしていた。
辺りは同じように秋の休日を楽しむグループで賑わっていたが、その中でひときわ目立つ団体がいた。
人数は子供も数えれば100人くらいいるのではないだろうか?
老いも若きも楽しそうに大鍋を囲んで盛り上がっている。
傍らにはのぼり旗がたてられていて、風にはためく姿はなかなか見ごたえがある。
『山形県人会大芋煮会』
―イモ煮って何???
残念ながら私たちのグループのメンバーは誰も芋煮の何たるかを知らなかった。
―すいませ~~~ん、芋煮って何ですかぁ?
勇気を出して聞いてみれば良かったのだが、少し離れた場所にいたのでわざわざ近づいて聞くのも何となく気恥ずかしい。
結局その日は大鍋の中身を確かめることなく、芋煮会の楽しそうなイメージのみを目に焼き付けて終わった。
*** *** ***
後日調べたところによると次のことがわかった。
・芋煮とは里芋を煮込んだ鍋の一種である。
・山形では河原で大鍋を囲む姿がよく見られ、秋の風物詩となっている。
そして更に
・山形では芋煮会は独身男女の出合の場として合コンの役割もする。
という、ウソかホントかわからないような情報までつかんだ。
そんな健全なコンパなら心配性のお父さんお母さんも安心というもんだろう。
合コンの心配をするにはウチの子供たちはまだ小さいが、将来山形で青春の日々を送ることにならないとも限らない。
そのときに経験するであろう“芋煮”とやらを母としては知っておきたい・・・
*** *** ***
そんな私の願いはわりとあっさり実現の運びとなった。
染め体験教室に来てくださったお客様に山形出身の方がいて、「芋煮会やりましょう!」ということになったのだ。
芋煮会といえば河原。
しかし河原で実行する前に、まずは屋内で段取りその他を予習しよう!
…というわけで週末の夜、“プレ芋煮会”を実施した。
芋奉行は西川美和監督似の若いお姉さん、山形出身のI上さんだ。
I上さんはこの日のために山形のお母さんにレシピを詳しく聞き、美味しいと評判の八百屋さんで里芋を手配してきてくださった。
まずは里芋の皮をむく。
手が空いた人から並んで皮をむく。
この皮剥き作業、ひとりでやるとめんどくさい作業だが、何人かで並んでやると調理実習のようで楽しい。
みるみるうちに白い姿となった里芋がトレイの上に並んでいった。
頃合を見計らってI上さんはささがきごぼうに水を入れてダシ取りにかかる。
それと同時に牛肉にも醤油で下味をつけている。
―さすが芋奉行、動きにムダがない・・・
奉行の動きに感心しながらビールを飲んでいた私は、「本番に備えて段取りを覚える」というプレ芋煮会の目的を途中から完全に忘れていた。
すっかり観客サイドにまわって歓談タイムを楽しんでいるうちに芋煮は・・・できてしまった。
まずい。
これでは本番に“芋奉行見習い”として活躍する自信がない。
しょうがないのであとは自宅で自主トレをすることにして、とりあえず「舌で覚える」ことにした。
いっただっきま~~~す!!!
・・・初めて食べた芋煮は薄味なのに具材にしっかりと味がしみていて、カラダの中からほっこりと温まった。
これならちょっと肌寒くなった河原でワイワイとやるのにちょうどいいだろう。
里芋はホクホクとしていてお出汁もおいしく、ご飯を入れて食べた2杯目はそりゃもう美味で…
山形の人たちは秋は機会あるごとに集まって芋煮会をするとか。
芋煮を囲んで人が集う。
芋煮を囲んで談笑する。
何とステキな風習なんだろう!
これは舞台が京都でも楽しいイベントになるに違いない!!
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以下、芋煮を囲んで集う「芋煮会」のご案内です。
10月25日(日)お昼ごろから
桂川松尾橋周辺
会費:一人1000円
※主食・飲み物は各自ご持参ください。
※ゴミはお持ち帰りください。
※可能であれば包丁(果物ナイフ)持参でお願いします。
…というようなことを企画しています。
当日の芋はなんとI上さんのご実家の里芋、そしてこんにゃくはご実家から送ってくださる山形産のものを使う予定です。(I上さん、お母さん、ありがとうございます!!)
詳しいことが決まり次第、また改めてサイトやメルマガなどで連絡致します。
「参加してみよっかな~」という方は是非連絡くださいね♪
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