2008年5月14日 (水)

さようなら、藍次郎。

出会いあれば別れあり。
生あるものはいずれ死す。

藍次郎ともとうとうお別れの日がやってきた。

冬を越したとはいえ染める力も弱まり、もう回復の見込みがなくなってきたので石灰を入れるなどの延命治療を施すのをやめたのだ。

あとは自然の流れに任せて・・・

と放っておいたら、暖かくなったせいかすぐに表面にカビが生えてしまった。

カビは細かい波状の形をしており、見方によっては芸術的だ。(←ホンマか?!)

しかしカビはカビ。
このまま野放しにしておくわけにはいかない。
それにそろそろ藍三郎プロジェクトも始動しつつある。

私は意を決して藍次郎の処分に取り掛かった。

作業中は独特の、あまりいいニオイとは言えない臭いが立ち込めるので、作業はお客様のこなさそうな、雨の午後に行うことにした。

藍次郎の蓋を開ける。
カパッ・・・

ぷ~~~~~ん。

独特の臭気が漂う。
しかしその臭気は元気な頃の藍次郎とは異なるニオイだ。
私は思い切ってそのニオイをたらふく鼻腔に吸い込んだ。

…意外とイケル…かも・・・

この場合の“イケル”とは“いいニオイ”という意味ではない。
が、想像していたよりはマイルドなニオイだった。

園芸作業で赤玉土や腐葉土に堆肥などを混ぜ込んで土作りをするときのニオイにちょっと似ている。
藍次郎程度の量なら、腐敗臭というほどのニオイにはならないのかもしれない。

―藍次郎、さようなら・・・

想い出に浸りながらせっせと上澄み液を布で濾しているところへ、学校帰りの次男が現れた。

「クッサ~~~~~!!」

・・・愛情がないとやはりクサイらしい。

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2008年5月12日 (月)

地直しの大切さ

古い絽の着尺があるので、一念発起して自分で縫ってみようかと思った。

昭和初期の物のない次代に織られた(たぶん)ものだからか、あるいは保管状況があまり良くなかったかで、仕立てに出すほどいい状態のものではないのだ。

080512ro02早速裁断しようと延反した。
が、生地の中央が波打ってしまい、きれいにそろえられない。

のし屋さんで湯のしをしてもらったので、アイロンで地直しをする必要はないだろうと思っていたのだが甘かった。

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2008年5月11日 (日)

新ショウガ

新ショウガをよく見かける季節になってきた。

ガリをつくろうと思い立ち、ネットで検索しているうちに「新生姜のコンフィ」なるものを見つけた。

コンフィって何?

よくわからないが、砂糖衣をつけた新ショウガの写真は不思議な魅力を放っている。

しかも“大人のお茶請けにピッタリ”とか“クセになる味”などというコメントも見つけた。

コンフィ・・・コンフィー・・・コンフィ・・・

その日はとりあえずガリを作ったものの、「コンフィ」の音の響きに魅了された私はまたもや新ショウガを買い込んできた。

08051002沸騰したお湯にグラニュー糖を溶かし、薄くスライスし下茹でした新ショウガを入れて水がなくなるまで煮込む。

080510syouga03水がほとんどなくなったら火を止め、木べラで混ぜると…
あ~らフシギ!
グラニュー糖が再結晶して見事な砂糖衣に。

お味は…
確かにクセになる、大人の味だった。

苦~いチョコレートと同時に口に入れると、オレンジピールの入った高級チョコの味に変身することも発見!!

やめられまへんわ。

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2008年5月10日 (土)

芦生の森

京都市内から北へ車で1時間半、山に囲まれた田園地帯に茅葺き民家が点在する美山という地域がある。

その美山の一角に京都大学が管理する原生林“芦生研究林”(通称“芦生の森”)がある。

ここは京都大学が学術研究及び演習の目的で地元から借り上げている4200haの土地で、昔ながらの原生林が残っている貴重な森である。

よく晴れた日曜日、私たちはこの“芦生の森”へ出かけた。
「出かけた」と言ってもふらっと行ったわけではない。

今回は芦生の森のガイドをやっていらっしゃるF山さんの案内のもと、ツアー(と言っても友人家族と私たちの2家族貸切ツアー)で出かけたのだ。

080510ashiu02集合場所となった美山の道の駅から車で原生林の入口に移動し、そこからは歩いて森へ入る。

5月の眩しい新緑の中、しばらくは林道を歩く。

山の木々は様々な緑色だ。
あれは言葉で表現すると何という色名になるんだろう?
萌黄色?木賊色?

080510ashiu03山にはいろいろな種類の木が生えるので、本来の山の色はいろいろな緑が混じり合った色だそうだ。

見慣れた単一の緑色の山は人間が植林した山であるらしい。

…そんなことも教わりながら林道を、更には森の中をどんどん進む。

080510ashiu04オトシブミの作った葉の筒を見つけたり
タヌキを見かけたり
するのも楽しい。

森の中で息絶えた動物の白骨体に遭遇したり
熊に遭わないよう曲がり角では大声を出したり
(トイレがないので)木の陰で用を足したり

人間の手が加わっていない原生林の中ならでは、だ。

080510ashiu05沢も何箇所か渡った。

水かさも低いので簡単そうに見える沢歩き、何度もすべりそうになったり流れに足をとられたりして、川の怖さを痛感した。

***    ***

ガイドのF山さんの知識は豊富で、植物について、動物について、森について、いろいろなことを教えてくださる。

この日だけで何種類の植物の名を教わっただろう。

080510ashiu06これは「愛犬家連続殺人」で有名なトリカブト。
根の部分だけだと思っていたが、全草に毒があるらしい。
きれいな、おいしそうな色の葉がかえって毒々しく見える。

080510ashiu07これはアシュウテンナンショウ。
一見似ているが、腹の部分(茎の部分)に独特の模様のあるマムシグサとはまた違うとのこと。

080510ashiu08これはフデリンドウ。
うっかりしていると踏んでしまいそうな、可憐な小さな花である。

***    ***

森のいろいろな植物を眺めながら歩くこと約3時間、少し開けた気持ちのいい場所でお昼休憩。

すぐそばに川が流れており、その水を沸かして飲む味噌汁とコーヒーの美味しいこと!

昼食後は荷物をその場に残して空身でもう少し奥の方まで散策。
川の流れをさかのぼりながら奥の方まで行くと…

080510ashiu09こんな巨木があった!
―ちなみにこの木、ウロの中に大人4人子供3人の計7人がすっぽり入れた―

 ***   ***

帰りは子供達が走る・走る・走る…。

林道に戻ってからは何が楽しいのか競争し始め、おかげで往路の所要時間からは考えられないほど早く駐車場まで戻れた。

1日歩き回ってたっぷり浸った芦生の森。
とても贅沢な休日を過ごせた。

F山さん、ありがとうございました。

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2008年5月 9日 (金)

今どきの裁縫箱

小5の長男が家庭科で使う裁縫セットが届いた。

080509saihou02注文時に見た写真よりも更に実物はコンパクトで驚いた。
なんせ彼の持っている筆箱とほぼ同じ大きさなのだ。

ちなみに上が裁縫セット、下が筆箱。
昭和の人間にはどっちも筆箱にしか見えない。

080509saihou03中を開けると…
最低限必要と思われる道具がちんまりと並んでいる。

何でも軽量化・スリム化の時代なのね・・・

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2008年5月 3日 (土)

愛宕山・月輪寺コース

今年の目標は富士登山!

…なので山登りの練習をすべく、行ってきました愛宕山。

愛宕山は京都市内ではかなりメジャーな山である。
市内の学校出身者なら小学生や中学生の頃、学校の課外活動で愛宕山に登ったという人も多いだろう。

まぁ兵庫県で言うと六甲山みたいな位置付けの山ではなかろうか。
(兵庫県南部出身者しかわからない?)

その愛宕山、去年に引き続き2度目のチャレンジの今回は主となる登山道の「表参道コース」ではなく、出発点とゴールのみが同じの「月輪寺コース」で挑んだ。

愛宕山へは自宅からバスで30分。
朝早いバスに乗ると、乗客のほとんどは同好の士と思われる服装だ。
ウチと同じように子連れの姿もチラホラ見える。

終点で下車し、登山口へ向かう。

登山口で分かれる「表参道コース」はすぐに山道に入っていくが、「月輪寺コース」は林道をしばらく歩く。

去年「表参道コース」を歩いたときは同じように登る人、あるいはすでに下山してくる人にたくさん会ったものだが、今回私たちが進んでいく林道はほとんど誰も歩いていない。
途中で車が3台追い越していったのと、一人でスタスタと林道を歩いていく男性に抜かされただけだ。

本当にこの道で合っているんだろうか・・・

ちょっと不安になりかけたころ、こんな表示が目に入ってきた。

080503atago02「月輪寺のぼりぐちです」

小屋の壁面にデカデカと書いてある表示に従い、いよいよ山道に入って行った。

月輪寺コースは比較的広めに作られた表参道コースとは違い、細く曲がりくねった普通の「山道」である。

080503atago03軍手と登山靴が役に立つようなこんな道も…。

他の登山者に全然合わず、静かな空気を満喫できるのも嬉しい。

…が、あまりにも誰にも会わないので不安に感じ始めたころ、標識発見!

080503atago04_2「年寄りガンバレ」

…ありがとう。
がんばるよ。

とにかくここは月輪寺までの中間点らしい。

まだまだ遠いなぁ・・・

くじけそうな心を励ますかのようにナイスタイミングでまたもや標識発見!

080503atago05「つらくとも
 こらえて登れ
 皆の衆
 大師聖人にあうと思えば」

…ハイ。
頑張ります。

随所に設置?された励ましの文言のおかげでなんとか月輪寺到着。
このあたりから下山してくる人に時々会うようになる。

一休みして更に山頂を目指す。

あと少し。
みんなガンバレ!

一番頑張らねばならないのは私だ・・・

軽やかに登っていく長男
軽やかではないが大汗をかきつつ登るオット
文句を言いながらもおやつの助けを借りながら登る次男

の後姿を見ながら最後尾を歩く私は自分で自分を励ましながら登った。

そしてやっと・・・

やったぁ!
愛宕神社到着!!

…それにしても、人が多い・・・

山頂は神社になっているのだが、その前の開けた場所ではたくさんの登山者がお昼ご飯を食べていた。
この人たちはみんな表参道から来たのだろうか?

静かな道中からは想像がつかないほどそこにはたくさんの人たちがいた。
それだけ京都の人にとっては馴染みの深い山なのだろう。

手軽で楽しい愛宕山。
次回はどこへ行こうかな。

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2008年4月26日 (土)

メロン様お引越し

私が園芸場にしているベランダは西向きで午後からしか日が当たらない。

朝晩まだまだ冷え込むこの季節、温暖な気候を好むメロンには少しでも早い時間に光を当てたい・・・

080426melon02そこでメロン様には東側のベランダにお引越ししていただいた。

たくさんいる子供の中で一人だけエコヒイキしているかのような気がしてちょっと気が引けた。

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2008年4月25日 (金)

うれしい

080425hana02お隣さんがハナミズキをくださった。

このお隣さんはとても花好きなお父さんで、よくきれいな花を分けてくださる。

前回は椿とヤマツツジ。
その前はミモザ。
その前は茶の木。
その前は・・・

で、今朝会ったときに「おはようございます」と挨拶したら「ハナミズキ、持っていきます?」。

…うれしいです。

   ***

080425hana03ベランダのチューリップがやっと咲いた。

忘れた頃にやっと。

…うれしい。

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2008年4月22日 (火)

ホームセンターの落とし穴

自宅の整理グッズを買いに近くのホームセンターに行った。
その日は余計なものは買うまい、と心に決めていた。

この時期のホームセンターは魅惑的だ。

春の日差しを浴びていつも以上の輝きを放つ園芸コーナー。
そこには青々とした苗が並び、花好きはもちろんそれほどではない人さえも立ち止まらせる‘何か’がある。

しかも園芸コーナーはたいがいホームセンターの入口付近に設けてあり、いやでも視覚に入ってくる仕組みになっている。

私は入口では
“決して立ち止まらない・振り向かない”
を実践し、ホームセンター屋内の2階に直行した。

目的の売り場に直行してすぐに買い物が終わり、気が緩んだせいか、ホームセンターから帰る段になって「魔が差した」。

―ちょっとだけのぞいてみようかな…

見えない‘何か’に引き寄せられた私は、左手にたった今2階で清算してきたばかりの「突っ張り棒」の入った袋を提げたまま、夜の外灯に吸い寄せられる蛾のごとくフラフラと園芸コーナーへ足を向けた。

―ちょっと見るだけ…

そこは“ちょっと見るだけ”にはあまりに眩し過ぎる空間であった。

穏やかな光の中、春の花々は色とりどりに咲き乱れ、まるで店側の演出であるかのようなベストポジションに蝶が舞っている。

売り手側の思うツボにはまってしまった私は、その日の買い物の目的をすっかり忘れてしまっていた。

目指すは「野菜の苗」コーナー。
この季節は夏野菜の苗がたくさん出ているのだ。

―トマトに茄子にきゅうり…ししとう…ピーマン…

すでにチャレンジしたことのある野菜たちがずらりと並んでいる。
一度植えたことがあるという‘経験済み’の苗たちは、なんとなく懐かしく見える。

―スイカ…かぁ。

一昨年小玉スイカを収穫したときの喜びを思い起こしつつ、スイカの横に目をやると・・・

080422engei01そこに見つけたのはメロン!!

なんという絶妙な配置だろう。
スイカの隣にメロンを持ってくるとは!

「スイカを植えたことのある人はメロンも植えたくなるはずだ」

という園芸コーナー担当者の見事な戦略に感服した私は、自ずとメロンを1ポット手に取っていた。

080422engei02更にその付近に目をやると・・・スイートコーン!!

とうもろこしは以前育てた際、ヤングコーン程度の大きさにしか育たず、高層西向きマンションベランダでの野菜栽培の現実を思い知った…はず…だが。

目の前のスイートコーンの苗は高さ7、8cmとまだ小さく、風にそよぐすらりとした葉は優しげで、いとも簡単に育てられそうな気がする。

じっと見つめていると“北海道のとうもろこし畑”が見えてくるような気さえする。

“北海道のとうもろこし畑”の幻影に惑わされた私は、スイートコーンも1ポットカゴに入れた。

―これ以上買ってはいけない。

そう判断した私にとどめをさすかのように「青紫蘇」のささやきが聞こえた。

「メロンにスイートコーンなんて、ベランダ園芸なのに高望みしすぎてやしないかい?全滅して後悔しても知らないよ…『青紫蘇』なら大収穫間違いないのにさ…」

青紫蘇のささやきに現実に返った私は、保険の意味も込めてまた1ポットかごに入れた。

***

こうして私は今年もベランダーに変身した。

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2008年4月17日 (木)

アンチョビ

新鮮なイワシが手に入ったので、前々からやってみたかったことに取り掛かった。

それはアンチョビづくり。

イワシを3枚におろし、粗塩をたっぷりまぶして冷蔵庫で寝かす。
待つこと1ヵ月―。

その後オリーブオイルに漬け込むと手軽に美味しいアンチョビができる

・・・らしい。

第一段階まで作業が終了してからハタと気づいた。

アンチョビは「カタクチイワシ」でつくるらしい。
今回のイワシは「ウルメイワシ」。

「イワシの種類が違うと味が全然違う」というコメントを見てしまったので気にはなるが、時すでに遅し。

あとは待つのみ。

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